こんにちは。WANPA ATAYUです。
動画編集や配信環境のアップデートを目的として、新たにゲーミングノートPC「Lenovo LOQ 15AHP9(ルナグレー)」を導入しました。基本スペックには申し分ないのですが、標準ストレージが512GBであるため、動画データやゲームを扱うクリエイター用途としては明らかに容量不足です。
そこで今回から【新PCセットアップ完全ログ】として、以下の全3回に分けて環境構築のリアルな記録をお届けします。
- 第1回:ハードウェア増設編(本記事)
- 第2回:ソフトウェア・OBS設定編
- 第3回:初配信での実戦投入とチューニング編
今回は、運用開始前の初期セットアップとして実施した「2TB SSDの増設作業」と、そこで直面した「物理的なハードル」について解説します。同機種のカスタマイズを検討している方の参考になれば幸いです。
1. 事前準備と機材


今回増設用に用意したAcerのGen4ハイエンドSSD(Predator M.2 SSD 2TB GM6 NVMe2.0 2280 PCIe Gen4×4)と、作業用の工具一式です。PCの分解には、適切なサイズのプラスドライバーに加え、後述する理由により「精度の高いマイナスドライバー」を用意しておくことを強く推奨します。
2. 裏蓋の開封とM.2スロットへのアクセス



本体裏面のネジを外し、裏蓋を開封します。ここまでは一般的なノートPCの分解手順と同様であり、特筆すべき難点はありませんでした。マザーボード上には空きのM.2スロットが用意されており、ここに新しいSSDを組み込みます。
しかし、ここで予期せぬ物理的なトラブルに直面しました。
3. 直面した課題①:SSD固定ネジの強固な固着(ロックタイト)


スロットに初期装着されている固定用ネジを外そうとしたところ、通常の力では全く回りませんでした。
原因をよく見てみると、ネジの溝に青いネジロック剤(ロックタイト)が過剰に塗布されていることが判明しました。振動対策としては理解できますが、ユーザーが後から外す前提の箇所としては非常に強固です。サイズの合ったプラスドライバーを使用しても、少しでも力を入れるとネジ穴が削れそう(なめそう)になる危険な状態でした。
【エンジニア的解決策:トルク管理とマイナスドライバーの活用】 ここで無理にプラスドライバーで回し続けると、完全にネジ穴を潰してしまいます。そこで、精密マイナスドライバーに切り替えました。
ネジを回す際のトルク管理を徹底し、マイナスドライバーの先端をなめかけた十字溝に真っ直ぐ噛み合わせ、垂直に強い圧をかけながら慎重に回転させることで、無事に固着を突破することができました。
4. 直面した課題②:バッテリーコネクタを抜く「鉄則」と現場の判断
実は作業前、「PC内部を触る際は、ショートを防ぐために必ずバッテリーのコネクタを抜くのが鉄則」という事前知識は得ていました。
もちろんそれに従い、最初にコネクタを引き抜こうと試みたのですが……これが異常に硬いのです。ツールを使って無理に引っ張ると、隣接する他の大切なケーブルを引きちぎってしまったり、マザーボード側の樹脂パーツごと破壊してしまったりするリスクが極めて高い状態でした。
【リスク評価と苦渋の決断】 「コネクタを物理的に破壊する確実なリスク」と、「通電状態(バッテリーを繋いだまま)で作業してショートさせる不確実なリスク」。 この2つを天秤にかけ、今回は「静電気対策を徹底し、極限まで慎重に作業する(コネクタを抜くのは断念する)」ということにしました。
※注意:今回は運良く何事もなく完了しましたが、もし固いネジを回している最中にドライバーが滑って基板を傷つけたり、外したネジを基板の上に落としたりしていれば、その瞬間にショートしてPCが即死していた可能性があります。読者の皆様が作業される際は、破損に十分注意した上で、可能な限りセオリー通り「バッテリーを抜く」安全管理を推奨します。
5. SSDの装着と認識テスト
細心の注意を払いながらSSDをスロットに挿し込み、先ほどのネジで慎重に固定しました。裏蓋を仮留めし、PCを起動します。
無事にWindowsが起動した後、「ディスクの管理」を開いて新しいSSDをフォーマットし、Dドライブとして割り当てを行いました。

これにて物理的な増設作業と、OS側での認識・フォーマットが無事に完了です。
まとめ
Lenovo LOQ 15AHP9のSSD増設は、作業自体はシンプルですが、「内部のネジの固着」と「コネクタの硬さ」という物理的なハードルが存在します。質の高い工具の準備と、現場の状況に応じた冷静なリスク判断が求められます。
無事にハードウェアの増設が完了しましたので、次回は【第2回:ソフトウェア設定編】として、Dドライブのディレクトリ設計や、配信ソフト(OBS)の最適化について解説します。
補足:本記事で使用した機材・工具
最後に、今回のセットアップで実際に使用したパーツと工具のリストを掲載しておきます。これから同環境を構築される方は参考にしてみてください。
▼ 増設用2TB SSD
今回ストレージ増設に採用したGen4対応のハイエンドSSDです。最大読み取り7200MB/sのスペックを持ち、ゲーミングや動画編集など、要求スペックの高いクリエイティブ作業においてPCのポテンシャルを最大限に引き出してくれます。

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▼ 精密マイナスドライバー
強固な青いネジロック剤(ロックタイト)の固着を突破する際に窮地を救ってくれた必須ツールです。マザーボード上の極小ネジをなめて(削って)しまうと取り返しがつかなくなるため、精度の高い工具を事前に用意しておくことを強くお勧めします。

▼ ベース機材(PC本体)
今回ベース機として採用したゲーミングノートPC「Lenovo LOQ 15AHP9」ですが、現在レノボ公式の直販サイトでは一時的に在庫切れ(取り扱い停止)となっているようです。
同等のスペックを持つ「LOQ 15シリーズ」の最新ラインナップや類似モデルは以下の公式ページから確認できますので、ベース機探しの参考にしてみてください。
