はじめに:6-3という「公式大会フォーマット」
1月31日(土)、第3回となる「わんぱ交流戦(GBL 6-3形式)」を開催しました! 参加してくれた9名のトレーナーの皆さん、そして配信で応援してくれた皆さん、本当にありがとうございました。熱気あふれる楽しい時間でしたね。
いつものGBL(3匹選出)とは違い、6-3は見せ合い形式。「相手の手持ち6匹を見てから、こちらの3匹を決める」という、まさに構築力と読み合いの総力戦です。
今回の記事では、大会の振り返りと合わせて、参加者のパーティデータから集計した「採用率ランキング」や、「私の登録したパーティー紹介・立ち回り」、「運営の改善ポイント」等について公開します。
今の6-3環境でどんなポケモンが流行っているのか? 数字で見るとかなり面白い結果になったので、ぜひ今後の参考にしてみてください。
交流戦URL(Dracoviz): https://www.dracoviz.gg/en/tournament/2dc39015d614
配信URL(YouTube)
1. 採用率データ公開
まずは気になる「どんなポケモンが多かったの?」というデータから。 参加者9名、合計54匹のポケモンを集計し、採用率ランキングを作成しました。
■ 採用率ランキング上位(参加9名中)
- 1位:4票(44.4%)
- アクジキング
- エンペルト
- ガラガラ(原種・シャドウ)
- ファイアロー(シャドウ)
- ブルンゲル
- 6位:3票(33.3%)
- フラージェス
- ユレイドル
- 8位:2票(22.2%)
- アーマーガア
- デンヂムシ
- トリデプス
- プクリン
- マリルリ

今回の環境考察
この上位5匹の並び、今のスーパーリーグ(SL)環境の縮図として非常に面白い結果になりました。一つずつ紐解いていきます。
■ 環境の中心は「ブルンゲル」 まず、同率1位のブルンゲル。個人的には「今の環境で最も強いポケモン」だと思っています。 やはり「シャドーボール」の威力強化が驚異的ですね。回転も速く、等倍で受けても致命傷になりかねない火力を持っています。 ゴースト枠としては、次点でガラルサニーゴもいましたが(コノヨザルは格闘枠としての採用が主なので除外)、回転の速さでブルンゲルに軍配が上がったように思えます。ちなみに私も今回採用しています。
■ ブルンゲルを追う「アクジキング」 そのブルンゲルへの回答として採用されたのが、同じく1位のアクジキングでしょう。 あくタイプ枠としてはガラルファイヤーなども候補に挙がりますが、ブルンゲルに対してガッツリと起点を作りながら追えるアクジキングの信頼感は絶大です。「環境トップを絶対に倒すマン」としての採用ですね。
■ 幻のハッサムを追う「エンペルト」と「ファイアロー」 はがね枠のトップはエンペルト。これは本来、環境に多いハッサム(バレットパンチ)を二重耐性で受けられる点が評価されての採用かと思います。 同様に、ファイアロー(全員シャドウ採用)もハッサムを焼くための採用に見えますが……なんと今回、ハッサムの採用者はゼロ。 「ハッサム対策は必須」と全員が意識しすぎた結果、肝心のハッサムが消え、対策ポケモンだけが残るという、メタゲーム特有の面白い現象が起きました。 (余談ですが、シャドウヤヤコマが消滅したため、厳選ができなくなったのが本当に痛いですよね。尚、私のシャドウファイアローは2,000位くらいの個体しかいないという…)
■ デンヂムシを完封する「ガラガラ」 じめん枠でトップに立ったのは、シャドウガラガラ(原種)でした。 これもおそらく、引き先として非常に厄介な「デンヂムシ」への回答だと思われます。 デンヂムシは割と受けにくい引き先優秀ポケモンですが、ガラガラならでんき技が効かない上に、「いわなだれ」で抜群を突けるのでキッチリ勝てます。
実は私、じめん枠に「マッギョ」を採用したんですが、これが失敗でした。 デンヂムシに対して、勝てないわけではないですが割とギリギリだったり(シャドウデンヂムシだと、さらに怪しくなる)、何より「じめんタイプなのに相手のじめん技が抜群」という弱点があるため、他のじめん持ちに対して出し負け・引き負けしやすく、結局1回も選出できませんでした。
■ 安定のクッション「フラージェス」 フェアリー枠としては、プクリンを抑えてフラージェスが1位(全体6位)でした。 やはり引き先としての安定感が抜群です。明確な対策(どく・はがね)がなければ、ひやみずによる攻撃ダウンがいやらしく、出し負け対面を上手く濁せる強さがあります。
ちなみに私の場合、「はがね枠」としてルカリオを採用してました。 ルカリオは、エンペルト等の「はがね同士」の殴り合いには強いのですが、肝心の対フラージェスとなると受けきれず負けてしまいます。 「はがね枠を入れているのに、相手のフェアリー(フラージェス)を追えない」という構築の矛盾。これが失敗だったように感じます。
2. 主催者バトルレポート:読み合いの裏側
私自身もプレイヤーとして参加しましたが……結果は悔しい負け越し! ただ、負けた試合こそ学びが多かったので、自戒を込めて振り返ります。
■ 今回の使用パーティー
私が採用したパーティーはコチラ。

■ パーティコンセプト:ルカリオを軸にした補完構築
今回の構築のスタート地点は**「ルカリオ」でした。 今シーズン強化された「コメットパンチ」の制圧力を試したかったのが一つ。そして何より、「はがねタイプに強いはがねタイプ」というユニークな立ち位置が、6-3環境で刺さると踏んだからです。
このルカリオを軸に、弱点をカバーする形で残りの5匹を埋めていきました。
万能の引き先(ユレイドル) そして、今回MVP級の働きをしたのがユレイドルです。 弱点であるハッサムに対してはルカリオが、かくとうタイプに対してはチルタリス・プクリンが睨みを利かせているため、比較的安全に選出できました。 ただ、じめんタイプへの打点を意識して「タネマシンガン型」にしたのは失敗でした。蓋を開ける、引き先として対面したフラージェスやデンヂムシに追わせる役割になったため、メジャーな「ようかいえき型」にしておくべきでした。
対かくとう・ゴースト(プクリン & ブルンゲル) ルカリオの天敵であるかくとうタイプには、プクリン(フェアリー)とブルンゲル(ゴースト)で睨みを利かせます。 特にブルンゲルは、ルカリオがいることで相手の「ノーマル・あくタイプ」を選出させにくくし、動きやすくする…というシナジーを期待しました。
対ほのお・じめん(チルタリス) ルカリオの苦手なほのお(特にファイアロー)対策としてチルタリスを採用。 最初はギャラドスも考えましたが、マッギョへの一貫性が怖かったため、マッギョ見れ、かつ、耐久のあるチルタリスをチョイスしました。
対ひこう(マッギョ) じめん枠としてはマッギョを採用。ひこうタイプ全般を見たいという思惑もありました。しかし、これが今回の反省点。ルカリオもマッギョも「じめん弱点」で被ってしまい、相手のじめん枠が見えた瞬間に選出できなくなるという欠陥を抱えてしまいました。実際に、一度も選出しませんでした…。
■ 第1ラウンド(vs フラージェス入り構築) 結果:1勝2敗

<ファーストインプレッション> 相手のパーティを見た瞬間の感想は「フラージェスが重すぎる……」でした。 仮に初手で出し勝っても、引き先としてフラージェスが出てきた場合、こちらには明確に追えるポケモンがいません。唯一の希望はユレイドルですが、それも等倍の殴り合いでギリギリ勝てるかどうか。非常に苦しい立ち回りを強いられる予感がしました。
1戦目: 初手は「ルカリオ vs アクジキング」。狙い通りの出し勝ち! ……と思ったのも束の間、即座にフラージェスに引かれます。 こちらはルカリオでコメットパンチを一発撃ち込んでから、予定通りユレイドルに交代。しかし、この受け身の展開で「出し勝ちのアドバンテージ」を完全に消されてしまい、そのまま押し切られて敗北。
2戦目: 初手「ルカリオ vs フラージェス」。出し負けです。 すぐにユレイドルに引いて立て直しを図りましたが、お相手の対応も早く、戦況をひっくり返せないまま敗北。なす術なしでした。
3戦目: 初手「プクリン vs ブルンゲル」。 相手がフラージェスに引いてきたところに、今回は躊躇なくユレイドルを合わせて「即追い」を敢行。 結果、ユレイドルとフラージェスが相打ち、戻ってきたプクリンとブルンゲルも相打ち気味になり……勝負はラスイチ対決へ。 残っていたのは、こちらの「ルカリオ」とお相手の「アクジキング」。 これは対面勝ち。
結果として1勝をもぎ取りましたが、これはテクニックというより「ラスイチガチャ」に当たって辛くも拾った勝利という感じでした。 ルカリオというポケモンの「ハマれば強いが不安定」というのをまざまざと感じさせられたラウンドでした。
■ 第2ラウンド(vs デンヂムシ入り構築) 結果:1勝2敗

<ファーストインプレッション> お相手のパーティーを見た感想は「デンヂムシが重い……」。 フラージェスほどではありませんが、こちらには天敵のマリルリも見え隠れします。 ルカリオの刺さりは今回も両極端。 「エンペルト・ガラルファイヤー・ユレイドル」には滅法強いですが、「デンヂムシ・マリルリ・ガラガラ」には勝てない。まさにハイリスク・ハイリターンの賭けです。
1戦目: 初手「ルカリオ vs ガラガラ」。出し負けです。 即座にユレイドルへ引きますが、お相手の追いは「デンヂムシ」。 タネマシンガン型だと厳しい相手ですが、なんとかシールドアドバンテージを取ってルカリオに託します。 ルカリオでデンヂムシの「ほうでん」を受け(HPを7割持っていかれましたが……)、起点を作ってラスイチのチルタリスへ! ……しかし、お相手の最後はマリルリ。 チルタリスでは突破できず、ジ・エンド。 よく振り返ると、ガラガラ・デンヂムシ・マリルリと、全員がルカリオを見れる「ルカリオ包囲網」でした。完敗です。
2戦目: 1戦目の包囲網に懲りて、今度はルカリオを外した選出に。 初手「チルタリス vs ユレイドル」。今度はこちらが出し負けです。 「がんせきふうじ」を受けた後にブルンゲルへ引きますが、ここでもお相手のデンヂムシが登場。ブルンゲルが突破され、かなり苦しい展開に。 その後、チルタリスでデンヂムシを処理し、虎の子のユレイドルに引いたところ……出てきたのはエンペルト。今回はルカリオ選出が正解でした。 読み合いの迷路に完全にハマってしまいました。
3戦目: 迷った末に、思い切って初手ルカリオ選出。 お相手は「ガラルファイヤー」。ついに出し勝ち! しかし、こちらの「はどうだん」をデンヂムシで交代受けます。ユレイドルで応戦して無理やり対面を返され、デンヂムシに対してルカリオで起点を作ろうとしたその時、シャドウガラガラの奇襲! とっさにブルンゲルへ引いて有利対面を作り、ガラガラを撃破。 最後は戻ってきたガラルファイヤーに対し、ルカリオでデンヂムシを処理した勢いのまま押し切って勝利。ガラガラの奇襲交代がなければ、逆にこちらが崩されていたかもしれない……そんな紙一重の総力戦でした。
ラウンド1に続き、ラウンド2もルカリオに泣き、ルカリオに笑った試合でした。 安定して勝つことが求められる6-3形式において、ルカリオのような「刺さるか、腐るか」というギャンブル性の高いポケモンは、あまり優秀とは言えないのでは……? そんな課題を残す結果となりました。
3. 不戦勝(Bye)の時間は「思考の垂れ流し」へ
回、人数が奇数だったので、第3ラウンドで私は不戦勝(Bye)になりました。 普通なら休憩時間なんですが、せっかくなのでこの時間を「メタ読み解説タイム」にしてみました。
配信上で、参加者全員のパーティリストを見ながら、 「もし自分がこのパーティと戦うなら、どう選出するか?」 「この6匹なら、お相手はどう立ち回るか?」 について、約25分間ひたすら喋り続けるという試みです(笑)。
対戦中の判断も大事ですが、6-3はこの「選出画面以前の読み」が一番難しく、かつ、楽しいんですよね。 この時間帯はバトルをお見せできませんでしたが、戦闘狂(?)の方にはなかなか濃いコンテンツになったんじゃないかと思います。ぜひ動画で「答え合わせ」をしてみてください。
▼思考垂れ流しタイム(アーカイブ該当箇所) [1:54:22 ~ 2:19:00] あたり ※記事冒頭の動画から飛べます。
4. 参加者の声とこれから
大会後のアンケートでは、満足度平均 4.83 / 5.0 という嬉しい評価をいただきました。 「事前に相手のパーティが分かるから、作戦を立てるのが楽しかった」「テンポが良かった」と言っていただけて、運営としてもホッとしています。
※回答にご協力いただいたアンケートはこちら: https://forms.gle/881bAkrqkw988fjW6
課題はやっぱり「不戦勝(Bye)の時間の過ごし方」ですね。 今回は私も不戦勝になり、パーティー解説で繋ぎましたが、参加者の方が手持ち無沙汰になってしまうのは申し訳ないので、何かしら対策をした方が良いのかなとは思っています。なかなか妙案は浮かびませんが…。
また、「採用率データを見たい」という声もありましたので、前述の通り、採用率を集計してみたという経緯もあったりします。
おわりに
第3回:わんぱチャンネル6-3交流戦の運営後記、いかがでしたでしょうか?
ゲーム内で6-3形式のバトルが実装されていないこともあり、そもそもの参加ハードルは高かったりしますが、そのハードルが下げられるように本交流戦を立ち上げてみました。
今後もまた時間を見繕って、第4回の交流戦は企画できればと思っております。
もっともっと、6-3の輪が広がっていけば幸いです!!